
下取りか買取か、確かによく聞かれる内容です。最近では下取りでも、 買取金額と同様に踏み込んだ条件が出る場合もあるようです。そのため必ず しもどちらかが良いとはいえない場合があります。ですが、事実としてこの 二つが違うものであるということは確かです。
下取りは、まず本業としてクルマを仕入れるのではありません。 販売したクルマと入れ替えでその人が今まで使っていた車を引き取ってあげる、 いわば付帯サービスなのです。
見積もりの中身にも下取り手数料、査定料という項目が入っています。 (最終的に値引かれる時にカットされる場合も多いですが…)
それに対して車買取は、仕入れてそれを流通させることで利益を 得るのが目的ですので、査定は一般的に無料です。ま た、年数と ともに確実に価格が下がっていく下取り価格に対し、買取価格は 実勢の価格をある程度反映します。たとえば3年経っても新車と数十万円 しか変わら ない車もたまに存在します。そういったクルマだと買取店 のほうが高評価される場合があるようです。
主に下取りを行ってくれるのは、カーディーラーですが。 ディーラーでは、今販売しようとしている自動車の販売価格 以上の金額で下取りを行って、差額を現金で返すといったことはしません。 しかし、これが買取店の場合ではその店舗が扱っている在庫車を購入し、 現在の車を 買い取ってもらう場合に、買取金額の方が高ければその分の 差額を現金で受け取るとことも可能なのです。
最近は環境意識も高まっているので、大きな車から軽自動車 やコンパクトカーに乗り換える人も少なくありません。 そうした場合の対応は買取店のほうが柔軟な場合があるというわけです。
また、下取りに出す場合でも、事前に買取店による査定は行っておいた 方が良いでしょう。下取りの有無を交渉材料に させないために、 下取りは無しということにしておいて、少ない条件の中で最大の値引き 交渉をします。その段階で、改めて買取と下取りで有利になる方を選択 していくのが良い方法です。